「温故創新」200227 N390 伊波喜一

 感染の 拡大防ぐ イベントの ドタキャン続く 政府通達

 コロナウイルスの拡大感染を防ぐために、政府はスポーツ・文化イベントの中止を要請した。この傾向は世界全体で見られ、イベントの自粛が進む。 経済に与える影響も深刻で、日経平均株価は直近2日間で9600円も値を下げた。ダウ株価も1911ドルも値を下げた。一方、金1キログラムが645万円もの値をつけた。10年前が347万円だったので、この10年で300万円も値上がりしたことになる。貴金属は不況に強いと言われる。レアな貴金属が求められるのは、まさに安定を求める心理の表れであろう。 さて、安部総理は全国の小・中・高校に、3月2日から春休みまで休校をするよう要請した。総理は「強制力はない」と語っているが、この非常事態での声明である。限りなく強制力をともなった発言と受け止められて、当然であろう。「休め」とは言わないが、(よく考えてネ・・・)。まさに、忖度そのものである。 日本は国策として、経済界の動向に沿って教育内容を変えてきた。今回の要請から見えるのは、「始めに人ありき」ではなく「経済ありき」の姿勢である。人を育てることを忘れた国家に、明るい未来が訪れるのだろうか。