「温故創新」210216 N669 伊波喜一

東証の 株価3万 見せかけの 実態乏し 浮かれて愚か         

 久しぶりの豪雨で、昨日は土中まで潤った。微かに風も吹いていて、傘を差していても足元が濡れた。気温も下がり、冬に戻ったようだ。

 15日東京株式市場は、平均株価が一時3万円台を突破した。

 これはバブル経済期の1990年8月以来の事で、30年半ぶりだ。日米欧が新型コロナウイルスを受けた景気対策で、大規模な金融緩和や財政出動したことが追い風となった。

 また、昨年10月~12月期の実質国内総生産(GDP)速報値がプラス成長となり、買い注文が入った。 

 思い返せば、バブル期の株価高騰も似たような状況だった。

 不動産価格は右肩上がりで、一日であっという間に値上がりした。偏ったインフレ状態が続き、世の中が浮かれ気味だった。

 一部の人には富が行き渡ったものの、庶民にその恩恵も実感もなかった。先行き不透明感の漠とした不安を抱えながら、その事を口にすることが恐かった。

 かつて、オランダではチューリップが高値で売買された。

 昂じて、チューリップ1個で、家一軒分の値段にまでなった。誰もがオカシイと思いながら真実を言い出せないうちに、バブルが弾けた。冷静さと計画性、何よりも堅実に稼ぐことを忘れた。

 歴史は繰り返す。30年前の経験から学ぶことは、いくらでもある。現実に目を向け、着実に歩むのみだ。 同じ轍を踏んではなるまい。