「温故創新」 200321 N402 伊波喜一

抜ける空 風に桜の 枝揺れて 桜五分咲き 独り眺めん

 気温が20℃を越えた。4月中旬並みの暖かさである。この暖かさに誘われてこぶしが白い花を開いた。桜も一気に開き始めた。今週末は花見の季節到来である。 ところが今年はコロナウイルスの影響で、大勢で集まっての花見は自粛である。クラスターを防ぎ、パンデミックにならないようにとの措置が昂じて、全世界で自粛ムードが強まっている。そのため世界全体が消極的になり、景気がますます冷え込んでいる。 そもそもウイルスに感染するかしないかは、感染力の強さとヒトの抵抗力の有無に帰結する。感染を一定効果防ごうと思えば、人と接すること自体を禁じなくてはならない。 しかしそれは、現実的な判断とは言えない。ここは目に見えない敵に怯えすぎず、一定の裁量で判断し行動すべきであろう。そのことを社会全体で確認し、許容していかなくてはならない。 同時に、私達一人一人が個人の都合を優先させるのではなく、社会全体への影響を考えて行動するほかはない。(自分一人ぐらい決まりを破っても問題はないだろう)という考えでは、道を誤る。なぜなら、法治国家は国民の自覚無くしては成り立たないからだ。心したい。