「温故創新」200412 N409 伊波喜一

真夜中の 尾を引く揺れに 目が覚めて 長く感じる 雨降り続き

昨夜の地震は揺れが長かった。横揺れが繰り返し、家の梁が互いに引っ張られているかのようだった。震度4だったが、倍以上の揺れに感じた。また、相当長く揺れていたように感じたが、実際には2分半程だった。夜間だと聴覚だけが頼りである。静まりかえった中で視界が遮断されて見えない分、怖さも倍加する。 コロナ被害を受けて、詐欺が横行している。冷静に考えれば、そんなウマイ話が転がっているわけはないのだが、風聞は思考力を奪う。 コロナウイルス感染の脅威は、無自覚・無臭・目に見えないところにある。ウイルスの特効薬が開発されていないだけに、基礎疾患を持っていたり体力が落ちている場合には、罹れば死に至る。また、ウイルスを保持していても自覚症状がないまま相手にうつしたり、逆に感染するところが怖い。疑心暗鬼になっているところに、コロナ情報関連のデマが混ぜられると、それを見抜くのは難しい。なぜなら、デマは尾ひれをつけて拡散するからだ。 人は一つの情報に関してなら、是か非かの判別をつけやすい。しかし、複数の紛らわしい情報に接すると、判断の基が揺らぐ。コロナ詐欺はその心理を巧みについてくる。 騙されぬよう心したい。