「温故創新」210707 N810 伊波喜一

あら嬉し 対話名人 温かく 人を励まし 自分を励ます                 

 網越しに、ブルーベリーの実が色づいているのが見える。2階付近は、実も大きく生っている。

 小鳥たちに食べられないうちに、捥ぎ取りたいと思っている。が、何せ高いところに生っているので、手が届かない。全く勿体ない。 

 スペイン風邪が猛威をふるったのは、100年前の1918年。それから10年後に、世界大恐慌が起きた。

 過去の歴史から考えても、今後10年間に大きな変化が起こると言える。経済格差から賃金格差がもたらされる。教育格差から就業選択の分岐が始まり、未知のモノゴトへ挑戦する機会を奪う。それが社会の分断を生む。

 ネット社会の体質が分断に拍車をかけ、怨嫉を生む。隣の芝生は常に青く見えるものだ。そう分かっていても、相手と自分を比べるのが人という生きものである。

 しかしどんなに羨んでも、自分が他人になれるわけではない。人を腐しても、状況が良くなるわけではない。人は人、自分は自分である。その節度こそ大切にしたい。 

「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」と言う。

 自らの足るを知り、足らざるを嘆かず。人の足を引っ張らず、丁寧に親切に心を届ける。

 そういう社会であるならば、生きやすくなるのではないだろうか。