「温故創新」220629 N1068 伊波喜一

食べられる 国に感謝を フードロス 世界の餓死者 75万人か

 今年初めて、ブルーベリーの実が4個生った。まだ熟してはいないが、紫に色づいている。昨年より半月近くも早く、実が生っている。今年は、酷暑になりそうである。

 国連によると、世界で2億7600万人が深刻な食糧不足に陥っている。コロナ下より増加し、今後3億2300万人に達すると予測されている。この予測は、かなり少ない見積もりであろう。

 アフリカやエチオピアアフガニスタンなどは壊滅的な危機にあり、75万人が餓死の危機にあるとされている。これまでも紛争や異常気象、コロナ下による経済悪化で打撃を蒙っていた。これにウクライナ危機が加わった。

 ウクライナは小麦の輸出量が世界5位、トウモロコシが4位を占める。しかし、ロシアの侵攻を受けて輸出が出来ず、最大2500万㌧が留め置かれている。これでは、食料の供給事情がさらに悪化する。 

 日本は物価高の上に最低賃金が上がらず、不景気が続いている。しかし、世界を取り巻く食料状況からすると、食の安全を満たし、食べられるものがある国である。食品ロスに取り組むということは、食の潜在的余裕がある証拠でもある。

 世界規模で需要と供給を考えるならば、食の還元を考えていかなくてはならない。ケニアのマータイ氏の「モッタイナイ」運動のように、今出来るところからSDGsに取り組むことが不可欠となろう。