「温故創新」200523 N438 伊波喜一

人よりも お金優先 コロナ禍で 気づかされたる 何が大事と   

 天候不順である。早々と暖房器具を片付けたが、もう少し待っても良かった。

 この5月から6月にかけては、真夏日になったり冷え込んだりで、体調管理が難しい。油断大敵である。 

  コロナはグローバル化の欺瞞と脆弱さを、明らかにしている。「一強こそ正義」と喧伝されてきたことが、実はまやかしであったことに気づかされる。

 長いものには巻かれろ、トップダウン、強いリーダーシップ、自助努力せぬ者は自己責任など、きな臭い言動に危うさを感じてきた。一強に偏り過ぎるのは危険ではないかと思ったものの、流れに掉さすことをせずに来た。

 しかし、それはまやかしに過ぎない。結局、経済や雇用体制をグローバル化しても、いざという時に私達の生活を守ってくれない。効率的で正しいとされてきた新自由主義的な経済体制は、経済を麻痺させる。人間の命を守らない。グローバル一辺倒・効率化一辺倒でいくのは危険であることを、思い知らされた。

 今後は、一極集中から多極化へ舵を取ることが必要である。

 農林水産業など生活に必要な物を生産する体制を残し、保護することが大切だ。 

 人の世の喧騒を尻目に、今年も庭先に白蝶がやってきた。風に乗り、悠然と舞っている。