「温故創新」200619 N457 伊波喜一

難民の 行方気になる 幾千万 一人一人の 家族の顔が        

 昨夜来の雨が止まない。大雨洪水警報が、随所で出されている。

  この十年で、日本の気候は様変わりしている。崖崩れや河川の氾濫が心配だ。 

 国連難民高等弁務官事務所UNHCR)は18日、迫害や紛争の影響で国外に逃れた難民や難民申請者、国内外で居住地を追われた難民の総数が、7950万人にのぼったと発表した。

 内訳は国内避難民が4570万人、難民が2600万人他である。このほか、厳密には難民とは言えないものの、政情不安定なベネズエラから360万人が脱出している。

 これらは世界人口の1%に相当する。 

 世界は今、自国第一の内向き志向になっている。輪をかけるように、コロナが各国の経済力をそぎ落としている。

 経済力の低下は、支援の打ち切りに直結する。その結果、難民支援は置き去りにされている。 

 自国第一主義は、団結力を削ぐ。異体同心でまとまることなく、それぞれが自己主張を始める。

 しかしそれでは、協調や協力など出来ようはずもない。 

 過日のSGI提言で、国連を中心に持続可能な運動を支援することが示された。それは難民支援にもそのまま当てはまる。誰にも無限の可能性がある。その可能性を信じられるかどうか、今問われている。