「温故創新」 220622 N1063 伊波喜一

平和賞 メダル落札 ウクライナ ノーベル喜ぶ ロシアの良心

 雨混じりで、一日中天候が安定しない。湿気は多いが、昨日に比べて大分凌ぎやすい。蒸すと疲れが増すので、大助かりだ。

 今日は、参議院の公示日である。各党の公約は将来のあるべき日本像を念頭に、防衛から教育・福祉に至るまで様々である。時代のムードや一時的な風に流されず、庶民目線で暮らしを守る政治を選んでゆきたい。

 ロシアの独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長が、ノーベル平和賞のメダルを競売にかけた。ウクライナの難民の子ども達を支援しようと、米ニューヨークで売りに出した。

 その額、何と1億350万ドル(約140億円)で落札された。過去の記録では、476万ドルが最高だった。今回はそれを抜き去り、最高額となった。

 ムラトフ氏は「プーチン大統領による独裁で、ロシアがウクライナを侵略したことを詫びたい」とコメントした。落札後に「大きな連帯があると期待していたが、これほどの巨額になるとは想像していなかった」と述べた。落札額は、満額寄付されることとなった。

 ムラトフ氏の行動から、何のために人は生きているのかを考えさせられる。自利に堕せず利他を根幹にした生き方は、しなやかで潔い。懐が深く、ロシア人の奥深さを彷彿とさせる。

 プーチン氏の対極にある生き方から学ぶことは、あまりにも多い。