「温故創新」200618 N456 伊波喜一

道端に 梅の実一つ 転がりて 自ら活かす 道を求めん       

 今朝は空気が爽やかだ。通勤途中の路地を軽やかに歩く。

 何気なく見ると、青い梅の実が1個、道に転がっている。梅干しをつける季節が巡ってきた。

 北朝鮮と韓国の関係が決裂した。2018年に北朝鮮側の開城(ケソン)に設けた南北連絡会議所を、北朝鮮は爆破した。

 北朝鮮はこのところ、韓国の脱北者団体による体制批判ビラの散布に反発していた。13日には金与正(キムジョンウン)党第一副部長が、連絡事務所の破壊を予告していた。

 軍事国境線近くに、北朝鮮軍を進出させるとも警告していた。今後、南北関係は予断を許さない。 

 対話の根底にあるものを信頼である。なぜ、武力衝突が起こるのか。それは、根底に不信があるからである。

 不信を突き詰めていくと、無明の命の傾向性があることに思い至る。 無明の命は相手の可能性を信じきれないだけでなく、自分の可能性をも信じきれない。

 相手の言動に一喜一憂し、振り回される。 

 分断の根底にあるものこそ無明である。経済・人種・性別で差別を煽り、分断を加速する。無明に侵された人にはエネその種のエネルギーがある。 この負のエネルギーを、どうプラスのそれに変えていけるか。 今後の世界の動向は、無明を制御できるかにかかっている。