「温故創新」211109 N935 伊波喜一

誰にでも 乗り切る力 潜在化 難民自身の 能力強化を             

 雨が降り続いている。湿度が高くむしろ蒸すほどで、11月とは思えない。中下旬にかけて、だんだん冷えてくるとの予報だ。

 上の子が誕生日を迎えた。親にとってはいくつになっても、子どもは子どもである。

 (大丈夫だろうか)と心配することが多いが、子どもは自ら乗り切る力を持っている。目をかけるのも手をかけるのも、ほどほどにしないといけない。

 あまりに関わりすぎると、子どもは自立の芽を奪われかねない。親として心すべきであろう。

 2017年バングラデシュロヒンギャ難民が避難してから、4年が経つ。コックスバザールの難民キャンプには、90万人以上が生活している。現地では134の人道支援団体が支援を行っているが、資金が減少している。

 またコロナ下で、難民キャンプへの立ち入りが制限されている。

 そこで、セーブ・ザ・チルドレンの活動で研修を受けた難民自身が、トイレや浴場の管理に取り組んでいる。このことによって、難民=弱い立場=助けられるものという既成概念を、取り払うことが出来る。身近なところで能力を発揮できる機会を作ることが、いかに大事か。

 自発能動の環境をどう設定し、そのための予算と人をどう確保するか、難民支援は知恵と創意を求められている。