「温故創新」220322 N1016伊波喜一

春の日に 戦禍逃れて 国外へ 戦起こすは 天魔の所為と   

 お彼岸の昨日は、墓参りで道路がかなり混雑した。暖かい陽射しの元、適宜先祖を弔うことは大事なことである。年2回の彼岸は、過去を手繰り寄せる機会とも、未来への誓いの場ともなろう。

 一転、今朝は朝から冷たい雨が降っている。東京でも雪が降るとの予報だ。地震にあった東北では、電力供給事情がさらに厳しくなる。日本全国で電力節約を促すのは、当然の事であろう。

 ウクライナでは、ロシアの攻勢に向けて、外国人部隊への「志願兵」が世界から駆けつけている。その数、およそ2万人。家族を守るために、祖国を蹂躙されないために、命を懸けて闘う。

 そのウクライナに武器を提供して、NATOはロシアとの代理戦争を行わせている。全く錯綜した論理である。

 ウクライナを戦場に限定すれば、被害を最小限にとどめられるとでも思っているのだろうか。武力と武力の衝突から得られる教訓は1つ。憎しみの連鎖である。

 同種で殺戮を過激化するのは、人だけである。殺戮の欲求は、とどまるところを知らない。エスカレートして、大量殺戮に向かう。

 ロシアの愚かな指導者に率いられた国民は、不幸である。同様に、その被害を受けているウクライナの民も、不幸である。

 「貪・瞋・痴」という生命の無明から脱却せずして、真の平和は築けない事を痛感している。