「温故創新」220602 N1047 伊波喜一

アジサイの 花芽一粒 小さけれど 互いに価値を 高め合うかな   

 今朝も好天気である。暑い一日が始まりそうだ。 花壇のアジサイが、今朝開いた。直径5㌢ほどの花が一輪、一日の出番を待って佇んでいる。

 アジサイは不思議な花である。雨になればなるほど、その魅力を増す。色つやを増し、見るものを鼓舞する。

 同時に不思議だが、見るものの心を和ませ、気持ちを暖かくする。あの小さな花芽を懸命に開こうとしている様子が心を打ち、応援したくなるのだろう。

 これから梅雨本番に向けて、アジサイは自身の持ち味を生かし、中輪や小輪の花を咲かせることだろう。そして、思い思いの色で自らも回りも彩ってくれることだろう。

 アジサイ花言葉は移り気や無情と、色の変化に由来する。色ごとの花言葉は、青が辛抱強さ、ピンクが元気な女性、白が寛容である。ピンクなどは、母の日に贈るのにも適している。淡い色合いの中に逞しさを秘めた花びらを想像するだけで、心が浮き立つ。

 拙宅のアジサイは、近隣の方からいただいたものを地面に直植えしただけである。育つかどうかも分からなかったが、今では毎年花をつけている。今年もまた、見るものをの心を和ませてくれるだろう。

 梅雨の鬱陶しさをアジサイたちが吹き飛ばしてくれるようで、心が弾む。