200830 N526 伊波喜一
サービスの 多様化目指す コロナ禍で 宅配相乗り ネットスーパー
コロナ禍で、夏から秋にかけての花火大会が中止となった。損失額は5300億円にのぼると試算されている。
花火製造業者の多くが零細で、経営環境が悪化している。芸術性の高い日本の花火だけに、伝統の継承が危ぶまれている。
巣ごもり消費が長引くにつれ、インターネット利用客の囲い込みが本格化している。
スーパー各社は、商品と消費者をつなぐ「ラストワンマイル」を効率化している。ドライブスルー方式や宅配相乗り、共用冷蔵庫の活用など多様化している。
ネットの利便性を活かしたドライブスルー方式は、時間を有効に使える上に密を避けられるので、今後需要が高まりそうだ。宅配相乗りはコストと車両の積載有効活用という点からも、有望である。
共有冷蔵庫は、駅構内やドラッグストアなどに設置した共有冷蔵庫から、商品を受け取る。最大50人分の商品を、まとめて届けられる。マンションの共用部にこの共有冷蔵庫を置きたい、という声もあがっている。
考えてみると、どれも身近にあるごく普通の感覚で出来ることばかりである。コロナが、その背中を後押しした格好だ。
隙間の時間と労力を有効に使い、無駄を省く。この発想が定着すると、住みやすい日本になるように感じられる。