「温故創新」201228 N621 伊波喜一

血液の 在庫不足に 対応を コロナ禍の中 献血協力

 今朝は湿り加減である。ここしばらくまとまった雨が降っておらず、空気の乾燥が甚だしい。 

 コロナウイルス拡大の影響で、輸血用血液の在庫が安定しない状態が首都圏を中心に続いている。例年でも12月は献血量が少なく、血液製剤の在庫は年明けが1年で最も落ち込む。 

 日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センターによると、1都3県では4~11月に献血した人数が当初の計画よりも全体で7.6%少なく、4万5700人分足りなかった。 

 例年は企業や大学などに献血バスを出してきた。ところが今年はテレワークやオンライン授業に切り替わったため、4割が中止になった。 

 血液製剤は有効期限が決められている。血小板製剤は採決後4日以内、赤血球製剤では21日以内でなければ使えない。血液は長期保存が出来ない。鮮度が決め手となる。

「全国では1日に3千人の患者が輸血を待っており、毎日一定の献血協力が必要である」と、日本赤十字社は話している。 

 その話を読み、筆者もつい先日、献血を行った。供給量は依然不足した状態だ、とスタッフは話していた。

 今後、安定した血液の供給を得るには、提供者の善意に頼る献血運動では限界があろう。国としてどう血液を安定供給するか、早急の対策と実行を急いでいきたい。