「温故創新」211209 N965 伊波喜一

血管の 事故に備えん 突然死 血圧安定 賢く暮らし 

 冬場の北国は、冷え込みが厳しい。外気に曝され、血圧降下も著しくなる。逆に満員電車でぎゅう詰めにされると、血圧が上がる。恐いことである。

 病気を発症し、24時間以内に亡くなることを突然死という。日本では、年間約10万人が亡くなっていると言われている。

 どんな症状が、突然死を起こすのか。心筋梗塞など心臓の病気が7割、脳卒中脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)が2割、残りが大動脈解離や大動脈瘤破裂などとなる。

 これらの病気は全て、血管の老化現象である動脈硬化によって誘発された「血管事故」である。

 動脈硬化は、加齢とともに生理的に進行する。糖尿病、肥満、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病は、動脈硬化を加速させる。

 動脈硬化を防ぐには、適度な運動と食事、睡眠が欠かせない。

 ふくらはぎを刺激して、血液の循環を良くする。トマトやキウイ、青魚は血中の脂質バランスを改善し、血管をしなやかにする。夜型から朝方の生活リズムは、交感神経(アクセル)の稼働をよくする。 

 道理に則った生活を送ると、血管の流れが良くなる。血流がスムーズになると、健康になる。

 コロナ下で、健康バランスも崩れがちである。健康を過信せず、各自点検していくことが、健康長寿への入口となろう。