「温故創新」200831 N527 伊波喜一

貢献に 報いんとして 慰労金 無数にいるや 世の支え手は     

 沖縄では今日がお盆のウンケー(お迎え)である。

 ジューシーメー(おこわ)やモズク汁、白身魚などを供え、ご先祖を招く。 ドウゾ、ユックリシテイッテクダサイ。 

 旧知のように、政府は医療関係者や介護施設障害福祉施設の職員に慰労金を給付した。

 しかし、児童関係職種はその対象から外れていた。その児童関係職種に、独自の慰労金を支給する自治体が出てきている。

 山形県保育所、放課後クラブ、幼稚園、児童養護施設などで働く約1万5千人に、1人5万円を支給する。

 愛知県は人ではなく施設に、応援金として10万円支給する。この意図は理解するものの、何か違うのでないかと思ってしまう。

 コロナ禍でテレワーク出来る人達は、限られた人である。

 むしろ、スーパーのレジや配達など、何らかの形で人と接触する人の方が圧倒的に多い。

 他にも電車やバスなど、公共交通機関運営に携わる人は限りなく多い。慰労金の対象者は、それこそ無数にいる。

 不時の今だからこそ、助けて助けられはお互い様である。だから、平素の生活の中で感謝の気持ちを、態度で示していけばよい。 

 人生は相見互いである。支え手になったり支えられたりすることで、世の中は回っていくのではなかろうか。