「温故創新」200809 N504 伊波喜一

心配を 煽る社会の あり方に 異を唱えんか 自ら考え    

 8月は晴天続きである。6日は広島に、9日は長崎に原爆が投下されてより75年となる。

 投下当日もこのように暑い日だった。そこに、ガラスも溶けるほどの高熱が降り注ぎ、地獄図と化した。

 この残酷で悲惨な現実を、唯一の被爆国である日本は、世界に発信する責務がある。核兵器の開発と使用など、絶対に認められない。  

 コロナの感染者が、世界で1938万人を超えた。国内でも47500人を超えた。知事会では、お盆の帰省を控えるよう呼びかけている。コロナ禍で人との接触やコミュニケーションの場がなくなり、メディア情報頼みが不安心理を煽る。 

 動物と比べヒトは弱い個体なので、群れで生活をしてきた。その進化の過程で、孤立を避け集団を頼る心理が形作られた。

 そこでは、情報を疑うことより信じて共に行動することが、我が身とその属する集団を守った。集団の意見を疑い、異を唱えることは、言語道断でさえあった。 

 私達はコロナの全てを知ることなど、出来ない。私達が確実に出来て身を守る方法は、三密を避け飛沫感染をしないことである。

 実際、電車通勤などハイリスクな筈だ。が、喚起とマスクでクラスターを防いでいる。 

 過情報になど惑わされず、正視眼で真偽を見極めたい。