大国の 分断深し 米国の 大統領選 勝つのはどちら
世界のコロナ感染者が、3462万人を超えた。死者も102万人を超えた。その猛威は収まる兆しがない。
米国では、大統領選が終盤にさしかかっている。
米国の分断を煽るトランプ氏だが、その兆しはオバマ前大統領に見い出される。オバマ氏は外見こそ有色人種だが、エリート層の出身である。
その彼がチェンジを掲げ、医療保険制度改革(オバマケア)や軍隊への同性愛者入隊許可を推進した。
教会の権威が昔ほどなくなったとはいえ、教会の教義は今なお社会に深く根付いている。保守層はオバマ氏のチェンジについていけず、疎外感を味わってきた。
そこにトランプ氏が登場し、保守に揺り返したのが4年前のトランプ現象だった。今度は有色人種や教会に属しない人達が、疎外感を味わうこととなった。さらに、トランプ氏は分断を煽る発言を繰り返したので、社会が二極化した。
バイデン氏の場合、経験豊富でバランス感覚に優れている。トランプ政権で大きく保守へ振れた針をさらに振るのでなく、真ん中に戻すことが米国を安定させる。
そのためにも、同盟国との関係を深め民主主義を守るために、外交・防衛などで、日本は積極的に発信し行動することが必要である。