「温故創新」200608 N449 伊波喜一

米国を 3つの危機が さいなむか 格差顕在 理念揺らぎて     

 南では梅雨前線が活発化している。

  所によっては1日の降雨量が、140㎜に達するとのこと。避難指示に注視しなくてはならない。

 3つの危機が米国をさいなんでいる。新型コロナ、大量失業、人種差別である。

 先進国でありながら、新型コロナの死者数の多さは群を抜いている。経済格差を下敷きにした医療格差が、このような事態を引き起こしている。

 「自分の事は自分で責任を取る」と進んできた米国。しかしコロナは自己責任だけでは解決できないことが、自明の理となった。 

 大量失業も同様。介護職員や小売店の店員など、テレワーク出来ない職種は感染リスクにさらされている。その上、離職となると、生活できないどころの騒ぎではない。いつ、社会不安が起きてもおかしくない。 

 最後に人種差別。差別する心は人間の業である。人間の心には元々、差別観が巣くっている。だから、人は宗教や道徳律でそれを戒めてきた。 しかし、既成の宗教では人間の命を根本から革(あらた)めることが出来ない。そのため、差別がはびこり続けている。 

 人間の命には誰しも愛・憎、平等・差別がある。それを克服できる法こそ、米国のみならず世界が求めているものではなかろうか。