「温故創新」230227 N1185 伊波喜一

異国にて 娘の奮闘 手伝いて 丸100日の 思いで温む

 快晴の下、小平より羽田空港第3ターミナルまで車で走る。高速は苦手なので、一般道をゆっくりと3時間かけて走った。

 昨年11月18日に出国して以来、100日ぶりに上さんがコスタリカから帰国した。現地では出産後の赤子の世話から娘の世話まで、休む間もなく働き続けた。

 帰国寸前に家族全員が体調を崩して、帰国を延ばしたりもした。飛行機の乗り換えも2度あったが、何とか無事に帰国できた。 

 現地では母乳やミルクの世話からお風呂、おむつの取り替えなど、娘は寝る間がない。しばらくすると、夜泣きも始まる。3カ月経つと、保育園も始まる。その持ち物の準備や行き帰りの練習などに、上さんは付き添った。

 加えて、毎日の食事の準備もある。散歩する時間も惜しんで、いざという時のための料理をストックしたりしてきた。

 その分、娘は随分と心強かったことと思う。初めての経験の上に、目の前の事をするのが精一杯である。先のことを見通せなくて、不安だったに違いない。上さんがいてくれて、細々とアドバイスしてくれたことは自信につながったようである。

 上さんが帰国する時には、娘は気持ちの切り替えが出来ていた。いろんな事や感情が交差したと思うが、めそめそせずにいた。

 少しずつ、ゆっくりではあるが成長している姿に、安堵した。