「温故創新」210818 N852 伊波喜一

晴れの日に 駆けつけられず コロナ下で ビデオ編集 贈りて安堵          

 線状降水帯の影響で、延びていた甲子園も滞りなく試合が進んでいる。被災された地域の方々にとって、甲子園での選手達の熱戦は、心奮い立つ瞬間であることだろう。 

 コスタリカに嫁いだ娘の結婚写真と会食会が、現地で行われた。コロナ感染が止まらない今の状況下では、渡航も出来ない。現地に親戚はおらず、娘一人で婿の親族を相手しなければならない。

 私達夫婦に出来ることは、無事に式が終わることを祈るだけだ。 

 と思っていたところ急遽、上さんが「ビデオメッセージを贈ろう」と言い出した。

 何せ、急な思いつきである。兄弟や甥・姪に頼み、1本のビデオメッセージにまとめた。私達も日本語で書いた文章をスペイン語に訳し、俄かごしらえのスペイン語で挨拶した。 

 「これから、二人の生活は長く続く。だから、何でも話し合い、協力して、乗り越えていってほしい」と。 

 人生には乗り越えなくてはならない壁がある。その現実世界の山坂は、夫婦で協力しないと乗り越えられない。

 そして、人生という現実の風雪を乗り越えて初めて、醍醐味も味わえようというものだ。

 困難を乗り越えてきた分、夫婦の絆は固く結ばれる。若い二人の前途を祝してもらい、感謝で一杯になった。