「温故創新」200819 N514 伊波喜一

 

それぞれに 生きる事情の ありなんと 承認欲求 生きる支えに   

 太平洋高気圧の上に、シベリア高気圧が停滞している。

 それで暑さが天井知らずとなっている。静岡で41℃を超すなど、暑さが高止まりしている。 

 コロナ禍の影響で、6月のGDPの伸び率がマイナス27.8%と過去最低を記録した。まるで、鬼の首でも取ったかのように、マスコミも野党も追及している。おかしな話である。

 この国難にも匹敵するコロナ不況を、誰がどのような方法で乗り越えられるというのか。これという特効薬は、恐らくないだろう。

 確かに、国の方針を基にした政策を検討し、軌道修正することは必要である。今後、このような危機的状況は多分に起こり得る。その事態に備え、危機対応力を高めておくことは必須である。 

 消費は気分に左右される。国家レベルでは将来への見通しが立つ雰囲気であり、個人レベルでは生き甲斐ややり甲斐の有無が、景気を左右する。

 それは一つには、経済発展を軸にして、福祉・医療・教育などの外堀を固めることである。

 もう一つは、個人の希望や必要度である。自分のしていることを認められ、価値づけられることに、人は生き甲斐を見い出す。

 このあまりにも当たり前のことに、私達は今一度、思いを至らせるべきであろう。