「温故創新」220224 N1008伊波喜一

人間の 自由3つ 遺伝子に 動く・集まる 語る自由を

 朝晩の冷え込みが激しい。昨日は市の大規模接種会場で、3回目のコロナワクチンを打った。打ったその日は、特に腕が腫れることもなかった。が、翌日には微熱とだるさが顕著だった。

  これで37℃台ともなれば、体に相当堪えることだろう。

 人間は社会を作る上で、3つの自由を手にしてきた。自由に動く自由、集まる自由、語る自由である。

 コロナ下で、この3つの自由が不自由となった。代わりに、SNSなどのツールで代用している。仕事でもプライベートでも、SNSを使って自由にコミュニケーションを図っている。

 フォロワーが何千人、何万人、何十万人となれば、大いにコミュニケーションがはかれると思ってしまう。

 ところが、意思の疎通をはかるには、集団の規模は150人程度までが望ましい。それ以上になると、人と人との関わりが薄くなり、互いの実像が見えにくくなってしまう。 

 SNSは便利な反面、一方通行でデジタルである。伝達するには、もってこいの手段だ。しかし、人の思考や感情はアナログである。

 迷ったり、悩んだりすることが、人の特徴である。ならば、その人の特性を尊重する方法は個人に光を当てていく以外にない。

 1人の人間の実像を描ける社会こそ、人が捜し求めてきた社会ではなかろうか。