「温故創新」210316 N697 伊波喜一

声を上げ 平和的に 抗議する BLMへ 運動加速            

 日中の気温が、20℃近くなる日が続いている。通勤時の服装も、コートやジャンパーを脱いでいる人が増えた。春がそこまで来ている。

 BLM運動に声を上げるスポーツ選手の中でも、大坂なおみは傑出している。SSN上で激しいバッシングを浴びながらも、ひるむ様子がない。

 「政治的な問題に口出しするな」「テニスに専念してればいい」という痛烈な批判にも、ユーモアで切り返している。

 正面きって批判するのもいいが、ユーモアを交えて相手の無知を指摘するやり方は、コミュニケー能力の高さを窺わせる。 

 大坂は言う。「憎しみと無知を抱えて生きているのを見ると、可哀想だと思う。だって、そんなふうにして生きているのって、決して楽じゃないもの」。

 23歳の大坂は米国で育った。米国の変化の実現に向かって、今の自分の立場を使って変化を促したい、と結んでいる。

 日本は米国以上に、芸能人やスポーツ選手などの政治的発言を嫌う。

 しかし、自他ともの幸せを求めて発言し行動するのは、人の人たる所以である。若者達が既成の枠や考えを超え、世界と繋がっているのを見るのは愉しい。

 差別や偏見は簡単になくならない。その分自分が強くなり、乗り越えていけば良い。