「温故創新」210315 N696 伊波喜一

経済苦 両親離婚 4割が 法の整備は 大人の責務            

 大雨の後に青空が覗いている。一昨日の雨風で、サクランボの花があらまし散った。やがて実が膨らみ始めるだろう。 

 FSRの「卒業を祝う会」が行われる。

 様々な事情で、学校に通えなかった子ども達。その彼等が中学校を卒業する。今年は、全員が高校に進学する。本当に嬉しい。

 進学を期に、傍の目なんか気にせず、自分が決めた道を、自分の歩幅で、歩み続けることだ。

 比べるべきは、昨日の自分と今日の自分、今日と明日の自身の歩みである。顔を上げて、夢を掴み取るまで歩み続けてゆきたい。 

 法務省は、未成年時に両親の離婚や別居を経験した、20~30代の男女1千人を対象に調査した。 

 調査の結果から、別居後の生活は金銭面で「苦しくなった・若干苦しくなった」が40%、別居親から養育費が「全く支払われていなかった」が19%もあった。

 別居親との面会交流の取り決めは「なかった」も、51%にのぼった。ちなみに両親の別居後、一緒に生活した相手は母が78%、父が21%だった。 

 夫婦間の事情は様々だ。だが、累を子どもに及ぼしていい訳がない。

国は経済面の保障をし、進学の道を閉ざしてはなるまい。

 教育と福祉に予算を充当してこそ、文化国家と呼べるのだ。