「温故創新」210324 N705 伊波喜一

依存症 ネットにはまり 抜け出せず 国の対策 本腰入れなん            

 陽気が揺り戻っている。初夏のように暑くなったかと思うと、一転冬に戻る。体調には、くれぐれも気をつけてゆきたい。 

 ネット依存が深刻だ。個人でのめり込む場合もあれば、大勢で取り組むオンラインゲームなどもある。

 加えて、コロナ下でネット配信に頼り切ってしまいがちである。スマホを覗く時間も、ますます長くなる。 

 19年と20年を比べた大阪府の調査でも、小中高校生は軒並みネット依存の可能性が増えている。

 アンケート項目は8項目で、その内5項目以上当てはまる場合を、ネット依存の疑いありとしている。 

 項目内容は「制限や中止を試みたが、うまくいかないことが度々ある」「時間を短くしようとするとイライラする」「ネットで人間関係を台無しにしたことがある」などだ。

 自分の意志ではどうしようもない実態が、浮かび上がってくる。 

 実際、ゲームやネット依存を指摘した親に暴力をふるい大けがをさせたり、ゲームの課金代欲しさに自宅から金品を持ち出したりと、社会問題化している。

 自らの意思で物事を決めらず、ゲームに支配される。主体性を投げ出せば、人として生きる目的が失われる。

 生命哲学を置き忘れ経済優先できたツケが、警鐘を鳴らしている。