「温故創新」210323 N704 伊波喜一

ネットでの 授業好評 コロナ下で パレスチナでは 日本語盛ん            

 宮城県沖で震度5強の揺れがあった。地震の規模はマグニチュード6.9と推定された。10年前の東日本大震災の余震と考えられており、用心が必要だ。 

 国際交流基金カイロ日本文化センターが、パレスチナ自治区を対象にネットでの日本語教育に取り組んでいる。

 新型コロナウイルス対策で、これまでの対面授業からオンライン授業へと切り替わった。

 そんな時に、ただでさえ外部との交流が制限され孤立しがちなパレスチナへの支援が実現した。 

 同センターではアラブ人教師らが、エジプト人に日本語を教えてきた。コロナ下で昨年7月から、オンライン授業に転換した。

 教師派遣が難しいパレスチナでも、ネットなら遠隔授業が出来る。また少ない予算でも、この文化事業を継続できるメリットがある。

 授業は今年1月から、ヨルダン川西岸ナブルスやジェニンの若者ら93人に、2週間に1度の無料授業を行っている。 

 パレスチナ自治区では、日本のアニメ「進撃の巨人」などをきっかけに、日本語に興味を持つ若者が多い。

 軍事などのハードパワーで、世界を席巻する時代はもう終わった。自国の文化的特性を活かし、発信し続ける。

 この地道で陽の当たらない作業に、次代の先駆もあるのだ。