「温故創新」200922 N542 伊波喜一

国勢の 調査始まる 直接の 訪問避けて 郵便・ネットで          

 お彼岸の今日、東京は爽やかに晴れている。暑さ寒さも彼岸までというように、朝方は22℃で寒い。これから秋が一気に深まりそうだ。

 5年に1度の国勢調査が行われている。

 調査対象や項目は、前回と変わらない。活用方法は将来人口推計、少子高齢化対策の施策づくり、衆院小選挙区の区割り決定などに利用される。

 これまでは、調査員が原則、対面で聞き取りをしていた。

 しかし、新型コロナ感染症の影響もあり、インターネットや郵送での回答を政府は呼びかけている。筆者もネット回答をしたが、5分足らずで終えた。 

 調査方法については、コロナの前からいくつか課題があった。共働き家庭やオートロックマンションが増え、対面して聞き取ることが難しくなっていた。

 また、成り済まし詐欺や押し込み強盗などの被害が各地で起こり、対面を警戒する風潮もあった。そういうこともあり、前回の回収率は86%と過去最低だった。世の中全般が不穏な空気を醸している中では、対面での聞き取りは敬遠される。 

 今回、ネット等の回答を取り入れて、回答選択の幅を広げたことは、評価に値する。調査の正確さを期しながらも、庶民目線で物事を進めていくことが、政府に求められている。