「温故創新」210206 N659 伊波喜一

最高の 農作物の 輸出額 9千億を 超えて勢い       

 日中の暖かさはどうしたものだろう。陽射しが強く、汗が出てくる。朝晩の寒暖差に、なかなか体がついていかない。 

 20年度の農作物や食品の輸出額が、前年比1.1%増の9223億円となった。海外の外食需要は低迷する中、鶏卵や米など家庭で消費される品目が伸びた。政府は輸出額を25年に2兆円、30年に5兆円とする目標を立てている。 

 品目別の伸びしろでは鶏卵が210%、米が15%、牛乳・乳製品が20%増となった。

 カツオ・マグロの缶詰も133%、日本産ウイスキーなどアルコール類も好調だった。 

 輸出国は香港・中国・ベトナムなどアジア向けが堅調だった。反面、米国は4%減、隣国の韓国は18%減だった。

 米国はトランプ時代の自国第一主義が影響し、4%減だった。韓国は慰安婦問題など政治的混乱が陰を落とし、18%減と落ち込んだ。 

 一方、尖閣問題など政治的に対立している中国とは、6.6%増となった。ベトナムは18%増、混乱の続く香港はそれでも1.2%増と健闘している。 

 これらから、日本の立ち位置が分かる。身近なアジア諸国との関係は深く、熱い。この関係を大切にしながら世界と連携していけば、友好が広がり経済も活性化するのだ。