「温故創新」200916 N538 伊波喜一

100歳を 超える人 8万余 連続増加 女性優位           

 中野は昨日、走り雨だった。一雨ごとに秋が深まってくる。 

 厚生労働省は15日、敬老の日の高齢者の発表をした。

 全国100歳以上の高齢者は8万450人となり、過去最高を記録した。昨年から9000人余りも増えた勘定になる。

 50年連続で増え続け、年間の増加人数も過去最高となった。その内、女性が88%を占めている。 

 都道府県別の10万人当たり100歳以上高齢者数は、1位島根127人、2位高知119人、3位鳥取109人となっている。

 本人の健康度は元より、支える側のサポート体制が充実しているのであろう。 

 100歳以上の高齢者の調査開始時は1963年で、その時は153人だった。当時に比べると、圧倒的に増えている。

 医療技術の進歩に加え、健康意識の高まり、栄養状態の改善などアンチエイジングも大きく影響している。 

 2019年度、日本人の平均寿命は女性87歳、男性81歳となっている。平均寿命が延びたことは素晴らしいことだが、健康寿命はどうかというと、手放しで喜んでばかりもいられない。

 健康度は身体の状態だけでなく、精神のあり様と密接に関係する。

 今、各地で見られる他罰主義的な言動の横行は、健康寿命に害を成す。自他共の幸せを願える関係づくりにこそ、長寿の秘密はあろう。