100歳を 超える人 8万余 連続増加 女性優位
中野は昨日、走り雨だった。一雨ごとに秋が深まってくる。
全国100歳以上の高齢者は8万450人となり、過去最高を記録した。昨年から9000人余りも増えた勘定になる。
50年連続で増え続け、年間の増加人数も過去最高となった。その内、女性が88%を占めている。
都道府県別の10万人当たり100歳以上高齢者数は、1位島根127人、2位高知119人、3位鳥取109人となっている。
本人の健康度は元より、支える側のサポート体制が充実しているのであろう。
100歳以上の高齢者の調査開始時は1963年で、その時は153人だった。当時に比べると、圧倒的に増えている。
医療技術の進歩に加え、健康意識の高まり、栄養状態の改善などアンチエイジングも大きく影響している。
2019年度、日本人の平均寿命は女性87歳、男性81歳となっている。平均寿命が延びたことは素晴らしいことだが、健康寿命はどうかというと、手放しで喜んでばかりもいられない。
健康度は身体の状態だけでなく、精神のあり様と密接に関係する。
今、各地で見られる他罰主義的な言動の横行は、健康寿命に害を成す。自他共の幸せを願える関係づくりにこそ、長寿の秘密はあろう。