「温故創新」200705 N471伊波喜一

ウイルスと ヒトとは深い 関係が 上手く取り入れ 抗体作らむ 

 記録的な豪雨での球磨川氾濫は、甚大な被害をもたらしている。防災・減災の根底にある治水対策を、早急に実施していく必要がある。 

 サイトカインとは、細胞から出るたんぱく質をいう。

  新型コロナウイルス感染が肺に起こり細胞に炎症が起きると、サイトカインが分泌される。

 ただ、過剰に分泌されるとサイトカインストームになり、免疫機能が暴走する。その結果、肺血管を傷つけ肺血栓を作る。つまり、免疫不全を引き起こす。 

 今、世界中でコロナワクチンを開発しようしている。その試みの一つに、生還したコロナ感染者、それもより軽症で済んだ人の血液からワクチンを作っている。 

 ヒトの歴史は、ある意味でウイルス感染のそれでもある。アフリカではマラリアが、東南アジアではらい菌が猛威をふるった。日本でも結核の抗体が出来るよう、筆者達はBCGを接種した。

 このように、ウイルスとヒトとは感染と抗体を繰り返しながら、生き延びてきている。 

 新型コロナからの生還者で興味深いのは、100歳近い高齢者の生還者が何人かいることだ。彼らの免疫力が高いのは一体、何故か。

 その解明の糸口を辿れれば、人体の新たな潜在力を引き出すことが出来るかも知れない。