「温故創新」200706 N472伊波喜一

舵取りの 難しきなり 都知事選 コロナと五輪 課題山積み 

 5日の都知事選で、現職の小池氏が再選された。2位に280万票差をつけての圧勝である。

  都はコロナの新規感染者が、240名越えしている。

 コロナの発生を抑えながらどう経済活動を軌道に乗せていくか、舵取りが注目される。 

 同時に、来年度の五輪開催の有無をどのタイミングで判断するか、注目を浴びている。どちらも重い責任が発生するだけに、偏りなく判断材料を集め、判断基準を明確に示せるかが大事となる。 

 都の強みは何といっても、豊富な財源である。今回のコロナ対応では、9000億円といわれる埋蔵金を、休業要請の補償に使い切った。

 今後、業績がいつ頃改善するか先が見通せないが、商業活動が再開すれば財源は確保できると、都は考えている。 

 支持率が急落している安倍総理と比べ、独自の視点で都行政を進めていく小池都知事への期待は大きい。五輪が開催出来るかどうかは、ワクチンの開発とその安全性にかかっている。今の状況では、とても安心して海外からの観光客を呼べない。 

 今後、他国に先駆けて、どれだけワクチンを確保できるか、国と都の存在力と発信力が問われる。

 小池氏はその人脈を活かし、IOCと連携して安全・安心に開催し、五輪が人々に希望と勇気を与えるものになることを願っている。