「温故創新」210112 N634 伊波喜一

文明と 感染症が 馴染むには 一定期間 かかると覚悟               

 どんよりとした曇り空である。雲が垂れさがっていて、直に降り出しそうである。今日は関東でも、午後から雪になるかもしれないとの予報である。 

  コロナの感染は、全世界で遂に9千万人を超えた。感染がある程度治まるまでには、相当な割合で感染が広まってからとの予測も出されている。

 確かに、短期的な対応策としては、ワクチンや予後薬の開発が必要となる。が、パンデミックは沈静化するまでに一定期間を有する。

 ウイルスと人や動物との関係が、時間を経て馴染むまで待たなければならない。

 それを急激に抗生物質で叩くことを繰り返すと、ウイルスが変異し、新たな抗生剤が必要となる。これでは堂々巡りである。

 つまり、ウイルスを無くすのではなく、いかに共存できるかを考える段階に来ている。 

 今、社会は閉鎖的、分断的に感染症に向き合っている。

 しかし、いつまでも人や社会との距離を、とっていいものではない。なぜなら、人は心の距離を縮めたいと願う生き物だからである。 

 人が共同してコミュニティを作ったのは、なぜか。文明を築き享受したのは、なぜか。それを心地よいと感じるからである。

 互いに気遣い、声かけしていく社会への舵取りは今をおいてない。