「温故創新」200826 N521 伊波喜一

根拠なき 対策取りて 疲れ切る 現場知らずに 通達愚か     

 大型台風8号は、大風と大雨とをもたらした。農産物の収穫期にやってきて、大きな被害をもたらした。これでは、農業を続ける人がいなくなってしまうのではないか、と心配になる。 

 新型コロナの感染防止で、学校の対応に疑問が投げかけられている。国立病院機構仙台医療センター・ウイルスセンター長の西村 秀一氏によると「細菌と異なり、ウイルスは感染者の体外に排出されると、時間の経過とともに死滅する。

 仮に感染者がいても、机に付着する数は極めて少なく、時間経過でウイルスも死ぬ。

 そう考えると、こうした負担を続けるほどの意味はない。手洗いも毎回せっけんで30秒も洗う必要はなく、流水で十分落とせる。 

 マスクも屋外で風のある三密を避けられる場所で、あえてする必要はない。むしろ、この暑さでの熱中症に気をつけることが優先される」との事だ。 

 西村氏は「現実生活ではゼロリスクはあり得ないので、リスクを許容することが大切だ」と述べているが、理に適っている。

 完璧に対策を取ろうと思ったら、避難生活をするしか方法がなくなる。感染防止のためにやらなくてはならないことと、やらなくていいことは何か、医学的見地と現場の実際から判断すべきである。

 お上は全て現場に丸投げでなく、精査して通達するべきであろう。