「温故創新」200712-2 N480伊波喜一

プラごみの 代わりにバッグ 使う日々 生き方変える きっかけとなれ 

 7月からレジ袋が有料化された。これまで特に必要がなくても、ほとんど惰性でビニール袋に入れてもらっていた。

 が、こういう機会にこそ、悪しき習慣を見直すことが出来るというものだ。 

 海洋ゴミのマイクロプラスチックは、ふだん目にすることがないゴミだ。その原料であるペットボトルやビニール袋などが破砕されたり、紫外線で破壊されたりすると、マイクロプラスチックになる。 

 すると、人類が汚染した海洋で獲れた魚介類が、遂には人類を汚染する。まるで、食物連鎖のパロディである。

 そうならないためには、プラゴミが海洋に流出する前に焼却するに限る。 

 ところで、ポリエステル100%で出来たマイバッグは、レジ袋の二酸化炭素の排出量の50倍にもなる。

 それぞれ1袋について、原料の採掘、製造から焼却処分するまでに排出される二酸化炭素を比較すると、そのような結果になる。 

 マイバッグは環境に優しいと言われる。それでも、50回使ったぐらいで取り変えたのでは、かえって環境に害を成す。 

 私達はこれまで人に都合の良いよう環境を従え、消費を促してきた。そろそろ人の都合を優先することはやめて、環境の声なき声に耳を傾ける時が来たようだ。