「温故創新」200610 N451 伊波喜一

異国の地 言葉に悩む 子ども等よ 外国人の 受け入れ大事      

 南から梅雨前線が上ってきている。全国で30度越えが続いている。湿度が高い上にマスク着用では、熱中症が案じられる。 

  勤務しているFSRでは、今年から外国人児童・生徒を受け入れることになった。海外から転入してくる生徒や、今現在通学しているものの言葉が分からず困っている生徒を対象にしている。 

 外国で暮らす時に、言葉が分からないことほど大変なことはない。私達が何気なく過ごしている社会は、全て言語を媒介として成り立っている。

 言葉の意味が分からなければ、何一つ活動を進めることが出来ない。特に学齢期にある子ども達にとっては、学びを通して概念づくりをしている。その概念は言葉を駆使出来ないと、築き上げることが出来ない。 

 言葉は簡単には身につかない。語彙を増やすだけでも至難だが、言葉のニュアンスや使い方となるとさらに難しい。しかし、それが積み上がらないと、言葉を獲得できない。 

 小学校から中学校にかけて、学びの質と量が飛躍的に拡がる。

 ここで言葉をものにできないと社会生活が極めて限定され、不自由をかこつ。 日本国籍であろうと外国籍であろうと、困っている子ども達のために、力になれることを応援していきたい。