「温故創新」 191012 N331 伊波喜一

 便利さに 慣れすぎた感 ある日本 コンビニエンス 考え直し 

 10日、セブン&アイ・ホールディングスが、グループの事業構造改革を発表した。ここ2年で3千人の人員削減と、1千店舗以上の閉鎖や立地移転を実施することで、人件費を86億円削減することが出来るとしている。営業益予想は4200億円出ているので、企業体力のあるうちに拡大路線を修正し、スリムな体質にしよう考えているようだ。路頭に迷うのはフランチャイズのオーナー達とその家族、従業員だ。 コンビニの立ち始め、個人商店以外で朝の7時から空いている店はなかった。夜も11時まで空いている店はなかった。(こんなに遅くまで店を開けても、誰が買うのだろうか)と思っていたが、あっという間に24時間営業となり、年中無休になった。 その内に近場に複数他社のコンビニが建ち、競合が激しくなった。と思うまもなく、今度は同社同士の店舗が近辺に建つなど、競争が苛烈となった。人件費の高騰がそれに追い打ちをかける。 

 アマゾンの宅急便など、便利さに慣れすぎた生活。しかし、その便利さを支えるために、多くのものを失っているとしたら、本末転倒である。多少の不便や我慢の必要性を、見つめ直す時であろう。