「温故創新」240630 N1460 伊波喜一

身寄りない 高齢者増え 半数に 単身世帯 施策必須と      

 昨晩、上さんと雑草退治作業をした。10㎡の雑草(20cm丈)に米ぬかと納豆汁をふりかけ、その上を黒ビニールで覆った。両者の発酵熱で、雑草の根元まで枯らす予定である。3日後が待ち遠しい。

 厚労省の予測では、2050年には単身世帯が世帯総数の44%を占める。50年の世帯は5261万に上り、その内2330万世帯が単身世帯となる見込みである。20年の38%から、30年間で6.3ポイント上昇する。

 この背景の1つが、未婚者の増加である。推計によると、65歳以上の単身世帯の未婚率は、男性で20年の33%から60%に急増する。女性も12%から30%へと増える。男性では3人に2人が、女性では3人に1人が未婚となる。この調子でゆくと、50年以降はさらに単身世帯が増えると予測される。

 身の回りのことを1人で出来るうちはいいが、持病や怪我、思わぬ出来事が起こると、人は生活のリズムを崩しペースを乱す。自分1人だけの生活では、いざという時に対応が出来なくなる。

 それを防ぐには、行政など公的な関わりと友人など私的な関わりを、公的機関が把握しておく必要がある。これまでは家族がその主な担い手だったが、今後は難しくなる。

 個人情報保護の観点を踏まえつつ、行政と民間の連携を密にしていくための準備が急がれる。