異国より この地に根付く エネルギー 人と人とを 結びつけるや
思い出したように、スターアップルが生っている。これまでで、優に270個を超えている。特に肥料を挙げているわけでもないのに、どこからこんなにエネルギーが湧いてくるのだろう。
折角なので、紙袋に小分けして、親戚に配ったら大層喜ばれた。
スターアップルは食べ慣れていないと、水っぽく感じる。かえって有難迷惑にならないか、気になる。また、実が柔らかいので、気をつけて選別しないと虫がわいていたりする。自前で取れたものを配る時には、そういうことにも神経を使う。
案ずるより何とかで、カミさんと持参したら皆さん喜んで下さった。お盆前にお邪魔して以来だが、直接会ってみるといろんな話が出る。
一人ひとりの近況はさほど変わっていないように思うが、日常はその少しの変化が積み重なっている。変化が良い方向へゆく場合もあれば、そうでない場合もある。
そんな時に、話題を共有できることほど心安らぐことはない。折々の心象風景は、その時にしか語れないことがある。時が過ぎてしまえば、残念ながら取り戻すことは出来ない。図らずも今回、スターアップルのお陰で旧交を深めることが出来た。
この苗をグアムで分けてくれたのは、出島(でじま)ばあちゃんである。出島さんが生きていたら、どれほど喜んでくれたことだろう。
スターアップルを仏壇に供え、在りし日を懐かしく思い出した。