「温故創新」241011 N1531 伊波喜一

体型も 髪も変われど 級友の 元気な姿 見る嬉しさよ       

 玄関脇の小庭に、玉龍を100鉢植えた。これから、根付くかが勝負だ。雑草の伸びきった裏の畑には納豆菌を撒き、その上から黒シートを被せた。これで地熱をさらに高くし、雑草を根枯れさせてゆく。  

 夜からは、高校3年11組のクラス会が那覇市の「一郎屋」であった。今回は筆者が沖縄に戻ってきたのを機会に、東さんが音頭取りをしてくれた。マメな人で、敵を作らない稀有な人である。悪口を言わず、同調せず、柔らかに物事を進めてゆく。人生の達人である。

 同窓会には12名が集まった。日常をめぐる屈託のない話の中で、それぞれの歩みが感じられた。前半は子育てと仕事のバランスを取り、走りぬいてきた。それから定年までは、あっという間に過ぎてゆく。

 気づけば、定年後を数えるより、古希に手が届く年齢になってしまっている。元気に出歩けて好きなことが出来る期間となると、さらに短い。「光陰矢の如し」とは、若者のためにあるばかりではない。むしろ、残された時間を大事に使うよう、高齢者に与えられたミッションであるように感ずる。

 筆者の祖父母の時代と比べて、平均寿命は驚くほど延びた。さりとて、健康寿命がどうかと言えば疑問符が付く。切磋する仲間がいて、相手を気遣う関係が保てることは、その健康寿命を伸ばしてゆく。

 過去に拘泥せず! さりとて、過去を振り返れる仲間がいることは、人生の醍醐味を満喫することに通じるのではないだろうか。