「温故創新」241017 N1535 伊波喜一

日米の 軸足固め アジアとも 多国間から 小規模協調       

 湿度が高い。畑に敷いた除草シートも、今日で1週間となった。納豆菌を発酵させて、その熱で雑草の根まで駆逐する。楽しみである。

 11月5日はアメリカ大統領選である。トランプが勝つか、ハリスが勝つか。いずれにしても、米国の基本姿勢は変わらない。それが、アメリカ・ファーストである。

 建国以来、米国は孤立主義の外交方針を取ってきた。第2次世界大戦に参戦して以来、世界の警察官を自認してきた。しかし、基本は世界の面倒事に関わらないスタンスを取ってきた。

 そういうことなので、日米同盟を築いているからといって、有事にいつでも日本を守るとは限らない。トランプが大統領になれば、その姿勢が鮮明になる。

 では日本の立場は、どうあるべきか。アメリカの軍事力と広範囲な情報収集力・分析力は、他国の追従を許さない。したがって、日米同盟を主軸とすべきである。

 同時に、これまでの多国間協調主義(マルチラテラリズム)から、小規模協調主義(ミニラテラリズム)を強化していく。韓国や台湾、オーストラリアやインドなどとの関係を強め、深め、防衛関係を構築してゆく。これは中国との関係においても、同様である。

 1対1の関係を強化しつつ、柔軟に対応してゆく。そうなって初めて、日本外交の真価を発揮する機会が訪れる。