「温故創新」230926 N1301伊波喜一

使い捨て 技能実習 理不尽の 光と陰に 法の網の目    

 昨夕、7回目のコロナワクチン接種をした。若い人達の接種が、思うように進んでいないとのことだ。感染の広がりを、懸念している。 

 中国、インドネシアベトナム、フィリピンなど、主にアジア諸国から、技能実習で多くの若者を受け入れている。その一方で、人権上の課題は増え続けている。ついに政府は、制度解消を表明した。 

 技能実習は各地の商工会議所などの非営利団体が、『管理団体』として実習生を受け入れ、傘下の企業や農家で働いてもらう枠組みだ。しかし、技能実習生達の日本語能力は十分ではない。何か問題が起きた時に、十分に対応することが出来ない。

 実際、実習生を送り出す役目の民間の労働者派遣業者は、多額の金額を請求している。フィリピンでは企業にも負担してもらい、請求額は10万円で済む。

 ところがベトナムでは、70万円もする。さらに各地のブローカーが暗躍し、お金を巻き上げる。借金漬けにして、逃げ出せないようにする。貧困ビジネスそのものである。

 このような弊害から実習生を守るためには、国がきちんと関わり、制度を持続し、派遣業者やブローカーに目を光らせなければ、弱い立場のものが餌食になる。実習生を人として尊重し、受け入れていかなくては、優秀な人材は集まってこない。

 最後まで責任を持って、彼等の行く末を見届けていく事が不可欠だ