「温故創新」201209 N608 伊波喜一

英国で ワクチン接種 始まりて 治験の効果 期待高まる       

 暖かい日が続いている。今週は暖かいが、来週からはぐんと冷えるとのこと。身体を冷やさないようにしていきたい。 

 新型コロナウイルスのワクチン接種が、英国で始まった。感染すると重症化しやすい80歳以上の高齢者や介護職員、医療従事者が接種対象となった。 

 今回接種されたワクチンは、大規模な臨床試験(治験)の結果を踏まえて承認された。

 米製薬大手ファイザー社と独バイオ企業ビオンテック社が開発したRNAワクチンは分解されやすい物質なので、零下70度前後で保存する必要がある。

 ワクチンを供給するには、冷凍輸送しなければならない。そのため、超低温の冷凍庫を持つ病院で、来院可能な80歳以上の高齢者から接種を始めた。 

 翻って、日本の場合である。政府は来年6月末までに、6千万人分の供給を受けることで基本合意している。しかし、これはあくまで平時の場合である。今般のGoToトラベル規模でも、北海道では感染拡大が止まらず、自衛隊派遣を要請した。 

 いわんや、来年開催予定のオリパラは非時である。感染リスクが格段に高まることは、論を待たない。ワクチンの確保も含め、医療体制の崩壊をどう食い止めるか、計画の練り直しが必要であろう。