サトウキビ 搾りかすから かりゆしが 捨てればゴミを 有効利用
早朝、自転車をこいでいると、指先が冷たく痛い。この程度でも寒いと感じるが、寒さはこれからが本番である。
サトウキビの搾りかすからかりゆしウェアを作り、貸し出すサービスが始まった。
サトウキビは砂糖になる汁を搾った後に、バガスと呼ばれる繊維が残る。搾りかすは、白くてふかふかになる。
沖縄県では、年間19万トンのバガスが発生している。発生量の約90%は、製糖工場のボイラー燃料として使われている。バガスは食物繊維を大量に含んでいるが、繊維が固く食感が悪いことから、食品としてはほとんど利用されていなかった。
今回、バガスを糸に加工して生地にし、かりゆしに仕上げた。
かりゆしの前ボタン近くには、ICタグが縫い込まれている。スマートフォンをかざすと、生産履歴などが表示される。
このことで、産農家を応援することができ、地産地消になる。何よりも廃棄を減らし、環境に配慮した取り組み(SDGs)を進めることが出来る。この他にもバガスを発酵させ、さとうきびごはんの素などの食品利用を進めている。
前例踏襲は楽であるが、発想が固定化する。
固定概念を疑い、壊し、再構築する。この飽くなき探求心なくして、物事は成し遂げられない。