「温故創新」210211 N664 伊波喜一

富裕層 コロナ対策 我が身をば 貧富拡大 ワクチンツーリズム         

 建国記念の日の今日は、朝から晴れ間が覗いている。自国の政治が安定し、世界と強調して存在できることはそれだけで素晴らしい。

 先の大戦で、自国のみならず他国に大きな被害を与えたことを考えると、二度と同じ轍を踏んではならない。 

 コロナワクチンをめぐり、外国に接種を受けに行く「ワクチン・ツーリズム」世界各地で出現している。

 インドの旅行会社は、米国4日間の旅でワクチンを1回だけ接種するツアーを21万円で企画した。

 英国行きは2往復して接種を2回受け、25万円。滞在して接種を2回する滞在型だと、22日間滞在して65万円となる。

 これでは、コロナワクチンの沙汰も金次第ということになる。 

 実際、フロリダ州では接種を受けた168万人のうち、5万4千人以上が州外の人だった。アルゼンチンの富裕層やカナダからの旅行者が、州民に混じっていた。 

 タイも、途上国の富裕層に滞在型の高度な医療を提供する「医療ツーリズム」が盛んだった。

 ワクチン・ツーリズムは、ある程度の需要が見込めるとタイ政府は予測している。

 WHOは人口比に応じたワクチンの分配を、訴えている。モラルハザードを起こさないためにも、例外を設けず厳しく取り締まりたい。