「温故創新」210212 N665 伊波喜一

1億人 世界で普及 ワクチンの 加速化進む 1回接種         

 庭のサクランボの芽が、少し膨らんできた。

 開花の条件はただ暖かいだけではだめで、外気が何回か氷点下にならないと花芽は目を覚まさない。春に向けてだんだんと暖かくなりながら、寒さというスパイスを時折効かせる。

 焦らず慌てず、時を作りながら、環境も味方にしていく。自然のリズムは、よく出来ている。 

 コロナウイルスワクチンを1回接種した人が、世界で1億157万人となった。米国が3158万人、中国3120万人、英国1201万人、ブラジル353万人、イスラエル348万人、欧州4カ国で690万人となっている。 

 人口100人当たりの接種回数が多い国は、イスラエルの64.2回である。イスラエルは目下、世界最速のペースで進めている。次いでUAE43.6回と続く。英国は18.4回、米国は12.3回となっている。 

 これらの国々は、コロナ被害が大きかったこともあり、迅速に決断している。一方、日本は慎重すぎるきらいがある。 

 とはいうものの、治験を丁寧に行い安全性を重視してきた日本のやり方には、安心感がある。

 検査データの補完をしながら、より安全性を高くして早急に国民にワクチンが届くようにしていくことが、求められている。