「温故創新」210213 N666 伊波喜一

米中の 首脳協議 双方の 主張交えて 打開を模索         

 花曇りの一日が、続いている。

 日向は暑いぐらいだが、日陰はまだまだ寒い。コロナ禍の中、先々の用心をして体調管理にも努めたい。 

 電話による初の米中首脳協議が行われた。コロナウイルスへの対応や世界の医療、気候変動や兵器の拡散防止という共通課題については、合意した。

 また、世界経済の回復を進め、地域の平和や安定を守るために両国が貢献するという点についても、大きな対立は見られなかった。 

 ただ、米国が自由で開かれたインド太平洋を守ることを最優先するとしたのに対し、中国は南沙諸島尖閣諸島を含む島々を実効支配しつつある。 

 また、香港での民主主義への弾圧・新彊ウイグル自治区での人権侵害・台湾を含む地域での独断的行動についての米国の指摘について、中国は内政問題であると反発している。 

 確かにこれらは、中国の主権と領土保全に関わる問題である。主権と人権、領土保全と核心的利益との兼ね合いは、単純ではない。

 これらはこれまで中国が置かれてきた歴史的認識と、表裏一体を成している。米国が英国から独立し勝ち取ってきた民主・人権の歴史とは、様相を異にする。

 今後、米中の大国に日本がどれだけ深く関われるか、注視したい。