「温故創新」210214 N667 伊波喜一

責任を 取らず詭弁 まき続け 口舌の徒に 弾劾裁判         

 乾燥が続いている。一足早く花粉も舞い始めているようで、目や鼻がかゆい。体が火照るようだと、花粉症の始まりだ。 

 米連邦議会議事堂が襲撃された事件をめぐるトランプ氏の弾劾裁判は、3回目の審理が行われた。

 襲撃事件は、大統領選の結果を確定する上下両院の合同会議が開かれていた1月6日に起きた。

 トランプ氏は会議前に、議長役のペンス氏に選挙結果を促すよう求めたが、ペンス氏は応じなかった。 

 ペンス氏が応じなかったため、トランプ氏は「ペンス氏が正しいことをすると期待している」と支持者向けの集会で檄を飛ばした。

 暴徒達は議事堂の外で「ペンスを吊るせ」と叫び、議事堂内に侵入してきた。ペンス氏が待機していた部屋まで、暴徒達は30mの距離まで迫ってきていた。

 一方トランプ氏が暴徒らに対し自宅に帰るよう呼びかけたのは、襲撃開始から数時間後。襲撃事件を非難したのは、発生から30時間後だった。 

 この珍事に世界は驚いた。見せかけの民主主義。言論より力の論理。我が意に反するものは、たとえ私心なき同志であろうと粛清する非情さ。正しき理性より感情・本能優先などなど。

 この国に果たして世界をリードする力があるのか、世界は見ている。