民主主義 サミット台湾 招待へ 中露排除へ 反発必至
朝、自転車をこぐ手が冷たくて、痛い。一気に冬がやってきたかのようだ。今年の11月は暖かかっただけに、殊更そう感じるのだろう。
北海道ではすでに、80㎝もの積雪が続いているとのことだ。本格的な冬到来である。
米政府は来月9日と10日に、オンラインで「民主主義サミット」を開催する。これには110カ国・地域が招待されている。しかしエジプトやトルコ、サウジアラビアなどは招待されなかった。
反面、フィリピンやパキスタンといった、人権侵害のある国々が招待されている。
中国やロシアが外された一方、欧州・インド・ブラジルと並んで台湾が招待された。中国やアフガン情勢を踏まえ、米国の外交戦略が垣間見える。
このことに、中国は「米国の一部の人々が、台湾を使って中国を揺さぶろうとしている」と猛反発している。「現実的な外交に徹しきれず、価値観外交を振り回し、双方の溝を深めている」と、米国に釘を刺した格好である。
米国の民主主義が岐路に立つ中、中露は軍事面・経済面での結びつきを急激に強めている。大国間のパワーゲームに、小国の台湾が巻き込まれないか懸念される。
慎重さと果敢さをもって、日本は主張を明かにしてゆきたい。